水仙を愛しむ手

水仙を選別する作業の一瞬を捉えた写真。水仙を包み込むようなやさしさの溢れる手に思わずシャッターを切った。この日は水仙出荷のピーク時期にあたり、大量の水仙を選別する作業が続いていたが、忙しい中でも、水仙をさばく手先は繊細さを失っていないことに気付かされた。水仙の可憐さは、越前海岸の変化に富んだ風土によってのみ生み出されるのではなく、人の関わりよる温かさが加わって形作られていくものなのかもしれない。

藤川 明宏
福井市の文化財保護係。専門は歴史考古学と仏教美術を少々。三角縁神獣鏡チョコの職人。福井の仏像を調査中。最近は越前海岸の水仙畑にも詳しい。

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