日本海を望む山の急斜面と、そこに広がる水仙畑。ガードレールの切れ目はその入り口。横付けされたシニアカーは、畑での収穫に精を出す水仙農家さんが乗ってきたものだ。
荷台には大きな箱が取り付けてあって、農家さんはそのうち、これがいっぱいになるほどの花を摘んで戻ってくるだろう。
この場所に注がれる陽射しは、水仙を巡る営みが今日もたしかに続いていることを知らせてくれているようで、その光景の美しさに思わず足を止めた。
高橋 要
山形県出身1988年生まれ。
地域おこし協力隊として2015年に福井に移住し、高齢化と人口減少の著しい越前海岸エリアを拠点に活動。2019年より株式会社akeruに所属。
現在はまちづくりのコーディネーターやライターとして幅広く活動。