選別作業

福井市下岬地区の藤崎愛子さんに、出荷前の越前水仙の選別作業について教えていただいた。
越前水仙の出荷規格は細かい。長さを書いた板に並べて分類する。さらに花つき、白い袴部分の長さ、葉が4枚か、花が葉よりも短いかなども、重要だ。
今回見せていただいたのは、刈り取った水仙を湧き水で洗い、選別する作業。花が開かないよう冷水で泥を落とし、葉先が赤茶けていないかを、流れるような手つきで厳しくチェックしていく。鎌に目印のテープを貼り、長さをこの段階から選り分けはじめるのが藤崎さん流だ。この後、小屋で細かく選別し長さごとに束にする。収穫の3倍以上の時間が選別作業に費やされる。農家さんの選別へのこだわりとプライドが、そのまま越前水仙のブランド力になっている。

北村 明恵
福井市図書館勤務。
チーム福井ウィキペディアタウンとして、福井の情報をWikipediaに掲載する活動を推進しています。

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